by こんぴら天狗
白樺のチカラ シリーズ
2012年10月16日
「認知症」撃退法
現在、『痴呆症」は「認知症」という名称で呼ばれています。しかし「認知症」という名称はこの病気を的確に表しているように思えません。そのため、ここでは、あえて「痴呆症」として話を進めます。痴呆症のほとんどは、アルツハイマー病と多発梗塞性痴呆です。多発梗塞性痴呆というのは、糖尿病や高血圧などの病気によって生じる小脳梗塞が原因で発症します。ここではアルツハイマー病を中心に説明していきましょう。アルツハイマー病は、記憶を担う脳内の器官、海馬や大脳皮質の神経細胞・ニューロンが変性し、思考力や判断力に支障をきたし記憶障害や認知障害に至る病気です。遺伝的要素も強く、原因不明とされていますが、脳内の血流不足と考えられます。脳内の血流が増えるとグリア細胞が活発に動くようになります。グリア細胞というのは、脳内にいるマクロファージのことです。老廃物を溜め込んで消化し、また血液に戻すという働きをしています。つまり、アルツハイマー病にならないためには、脳内の血流をよくしてこのグリア細胞の働きを高めることです。基本的なことで言えば、常に好奇心や感動を失わず、思考し続けることが脳の血流をよくします。また、体を積極的に動かし、頭だけでなく全身の血流を高めることも大切です。それには「歩くこと」が最も効果的です。まずは「一日30分歩くこと」から始めてみてください。
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