by こんぴら天狗
白樺のチカラ シリーズ
2013年07月30日
「免疫」「解毒」・・・「腸」で決まる。
腸の仕事といえば、「うんちをつくるところ」と単純に考えていませんか?腸には、体を健康に保つために不可欠なさまざまな機能があります。その1つが「消化作用」です。胃と腸は、炭水化物をブドウ糖に、たんぱく質をアミノ酸に、脂肪を脂肪酸へと小さく分解してくれます。その分解した栄養分を吸収するのも、腸なのです。腸内環境のコンデイションは、全身の健康状態に大きくかかわってくるのです。腸には、消化・吸収・排泄以外にも、次のような重要な役割があります。1、免疫作用:腸は「最大の免疫器官」とか「内なる外」とよくいわれます。それは、腸が体の内側にありながら、外界とじかに接してるからです。体内に侵入してくる細菌や有害物質が直接入ってくる場所であり、腸はそれらの異物をブロックして体をまもる先鋒にならなければいけません。そのため、腸には多くの免疫細胞が集中し、免疫防御機能を果たしているのです。この腸管免疫の活性化に一役買っているのが、腸内細菌です。ですから、腸のトラブルは、自然治癒力や免疫力の低下のもとになるのです。放っておくと、老化や生活習慣病の原因にもなりかねません。腸をきれいに保つことが、健康維持のためにとても大切なことなのです。2、解毒作用:一般に、体内で解毒をつかさどるところといえば肝臓です。しかし、腸内細菌にも解毒作用があることがわかってきました。体の入り口で、有害物質をある程度ブロックするのだ、結果的に肝臓での解毒の負担軽減、解毒能力の向上にもつながります。つまり、腸のはたらきが悪くなって解毒能力が低下すると、肝臓が悪くなるということです。さらに、肝臓の障害は、連鎖的に心臓や呼吸器系にも悪影響を及ぼします。
by こんぴら天狗
by こんぴら天狗
2013年07月23日
体には何事も「ほどほど」がいい。
体の各器官は、全身をくまなく張り巡ってそれらをつなげて統合する、自律神経システムの絶妙なコントロールの下にバランスを保っています。私たちの生命活動を維持するために、たくさんの体内システムが機能していますが、中でも代表的なのが、次の3つのシステムです。1.代謝エネルギーのシステム、2.自律神経系のシステム、3.白血球のシステム、さらに、これらのシステム同士の緊密な連携関係をコントロールし、その采配役となっているのが「自律神経」です。自律神経は、交感神経と副交感神経という、相反する2つの系統から成り立っています。両者がバランスを取りあいながらはたらくことで、体内システムが正常に稼動するといえます。しかし、時に間合いを間違え、いずれか一方に大きく傾くことがあります。そうなると体内システムはとたんにバランスを失い、体に変調をきたします。なぜなら自律神経は、外界から侵入した異物から体を守っている白血球をも支配しているからです。白血球は血中の免疫細胞であり、免疫機能の中心的な存在といえます。したがって自律神経と白血球の連携が、免疫力を大きく左右するのです。白血球の大半をしめるのが、顆粒球とリンパ球です。平均的な構成比率は、顆粒球が60%、リンパ球が35%程度です。しかし、この比率は、外部からストレスに敏感に反応して、変動しています。顆粒球が増えるのは、腸にとっては望ましいことではありません。増大した顆粒球から発生する活性酸素が、胃や腸の粘膜をチクチクと攻撃します。リンパ球の割合が増えるのは、体の力を抜いてリラックスし、副交感神経が活発になった時です。ストレスを極力溜め込まず、副交感神経を優位にしてリンパ球を多めの状態を維持するよう心がけてください。
by こんぴら天狗
by こんぴら天狗
2013年07月16日
「医療が進歩しても、病気が減らない」のはなぜ?PART−2
免疫力が正常に働いていれば、ガン細胞は除去されるので、私たちは健康でいられるのです。現在、病気が増えているのは、私たちの体内酵素と免疫力が異常に低下している証拠でもあるのです。腸相の良し悪しを左右する決め手となるのは、日々の食事・水・排泄です。健康状態のバロメータともいえる「腸相」は、誤った食生活や生活習慣をまともに反映します。間違った食生活とは、次の2点です。1、動物性脂肪や砂糖・塩の摂取過多。2、ビタミン・ミネラルや食物繊維不足。 では私たちはどのような食生活をすればいいのでしょう。現代人の食事は、動物性たんぱく質や脂肪の割合が多すぎです。このバランスを変えていかないことには、人間の体が本来もっている免疫力や恒常性(体の機能を一定に保つ)を養い、維持することはできません。必要な栄養を効率よく摂るためには、未精製の穀物を摂るのが効果的です。特に旬の野菜を多く摂るよう心がけましょう。そして海藻類は絶対に欠かせません。ミネラルや食物繊維、たんぱく質がたっぷり含まれ、野菜で足りない分を補ってくれます。もう一度食生活を見直しましょう。玄米、黒パンなど未精製の穀物、副穀類が62.5%、野菜・海藻など25%、小魚・肉・卵など12.5%、この食バランスをめざすようにしてください。そして何より重要なのは、正しい食習慣を続けていくことなのです。
by こんぴら天狗
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