by こんぴら天狗
白樺のチカラ シリーズ
2012年12月26日
「体内の野生を感じてみる」
感性について、私は、最近つくずく思うのです。人間はもっともっと野生動物としての感性を大切にし、それを大いに使うべきだ、と。野生動物の特徴は、「迷わないこと」です。では、野生動物だったときと今では、一体何が違っているのでしょうか。それは、ご存知のように脳、とりわけ大脳皮質です。たとえば、ヒトと哺乳類のげつ歯類とを比較すると、遺伝子の数も海馬の相対量もそれほど変わらないのですが、大脳皮質だけは200倍もの差があるのです。ヒトをはじめとする霊長類が知的だといわれるのは、この大脳新皮質が発達したためです。しかし、その代わりになくしたものもあります。前述した野生動物の最大の特徴「迷わないこと」です。人類が大脳新皮質によって得たものは、膨大な知識で未来を予測し怯える体験をした過去を忘れないこと。人類が繁栄してこれたのもこうした能力があったからこそです。それなのに今、人間関係に悩んだり、過去に起きたことがトラウマとなって自分で病気をつくり出すような状況があります。では、そこから脱却するにはどうしたらいいのでしょうか?私は、もう一度、野生の感性を取り戻すことだと思うのです。
by こんぴら天狗
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